春の不調にお役立ちのアロマとは
花粉などによる不快な症状を和らげてくれる香りたち
春の気配を感じる季節となりました。お花屋さんの店頭にはカラフルな花々が増え、公園や庭の草木も伸び始めてきました。そして今日は2025年の啓蟄…さまざまな生き物が活動し始める時期です。あらゆるものが芽吹く一方で、花粉やダニなどのアレルギーの原因となるものも活発になるため、鼻水や鼻づまり、のどのイガイガや目のかゆみなどの不快な症状に悩まされる方も多いですよね。今回はそのような不快感を軽減し、春を快適に過ごすためのお手伝いをしてくれる精油をご紹介します。
天然の抗生物質「ティートリー」
この木は古くから、オーストラリアの先住民族アボリジニ族の人たちが、感染症や傷などさまざまな症状に効果のある万能薬として使ってきました。精油は、細菌、真菌、ウィルスの3つに対して有用で、白血球と抗体の活性を高め、免疫力を高めてくれるため、病気のなり始めや予防に活用されます。ティートリーは、シャープで清潔感のある、やや苦い香りで薬品臭が強いです。この香りを嗅ぐと、病院や歯医者さんを思い起こす方が多いようです。
そんなティートリーを人物に例えると、まさに白衣のお医者様。大病院の勤務医というよりは、薬や抗生物質だけに頼らずにもともと人がもっている免疫力や自然治癒力を高めるアドバイスをしてくれる町の小さなクリニックの院長先生といったイメージです。
フタを開け嗅いだ時、決して「いい香りー!」と言いたくなるようなワクワクする香りではなく、「効き目がありそう」「苦いけど効果が高い薬」といったポジションにあるアロマです。香りがどうしても苦手な場合は、ラベンダーやスイートオレンジ、レモンなどとブレンドすると、ティートリーの薬臭さがマイルドになりますよ。
抗アレルギー作用に優れた「カモミール・ジャーマン」
和名はカミツレ。古来より薬草として病気の治療などに幅広く利用されてきました。近くに植えた草木の病気を治すことから、昔から「植物のお医者さん」とも呼ばれています。
ハーブティーとして有名ですが、精油を抽出する過程で、濃い青色のカマズレンという芳香成分が生じるのがカモミール・ジャーマンです。このカマズレンには抗ヒスタミン作用があり、掻痒感や炎症を緩和し、皮膚を再生する力があります。肌荒れ、湿疹、アトピー、アレルギーに最適な精油です。カマズレン以外の成分すべてにも抗炎症が期待できます。
のどのイガイガなどの違和感を感じる時に、マグカップのお湯に数滴垂らして蒸気を吸入するのもおすすめですが、湯に精油が溶ける瞬間のインクブルーの色がとても美しく、嗅覚だけではなく視覚的にも癒され、楽しめる粋な香りです。
パワフルな消毒作用をもつ香り高い「タイム・リナロール」
防腐作用があり魚の生臭さを消してくれるので、料理の風味付けに使われるハーブです。精油は、ハーブ調でありながら甘みのあるフローラルさの漂う香りで、ストレスや不安を和らげてくれます。特に抗菌作用に優れ、免疫力を高め、感染症の予防に使われます。
ギリシャ語で「香りを焚く」を意味するthuosや「勇気」を表すtymusが語源といわれています。その名の通り、古代ギリシャでは祭壇や浴場で薫香としたり、戦士がタイムの冠をつけて自らを勇気づけたといわれています。また、枕の下に敷いて寝ると、悪夢を防ぐと信じられていたそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
たとえ少しの花粉でも、疲労やストレスが多いと、アレルギー症状が強く現れると感じる方が多いようです。花粉症対策には花粉を取り込まないことが第一ですが、心身をリラックスすることも重要です!そして、十分な睡眠をとり、発酵食品などを取り入れ、免疫力を維持しましょう。
この時期は卒園・入園、卒業式や入学式、お花見などイベント事が多いので、香りのチカラも利用して、快適に春を楽しんでくださいね。
nico_ttoオリジナルブレンドオイルからのおすすめ
earphone aroma022「はなむけ」
ティートリー、カモミール・ジャーマン、タイム・リナロールがブレンドされている、旅立ちの時を応援する、青き春のような香りです。
イメージ曲🎧『旅路』藤井風
関連情報
【湘南】気軽に楽しむアロマ | nico_tto~かおりの教室~
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