オリジナルの香りをつくりたい！

 

今から5年ほど前、2019年の終わりごろ、オイルブレンドを学んでいました。アロマの知識をもっと深めたい、お仕事の幅を広げたいという理由はもちろんありましたが、好きな香りを自由に組み合わせて、より多くの人に好まれるような、独特なハーモニーをもつ香りをいつか私もつくってみたい！とのめり込みました。2020年、世の中はコロナ禍突入で外出が出来ない日々が続きましたが、むしろニコットにとっては好都合とばかりに、エッセンシャルオイルとビーカーとピペットに囲まれ、オイルブレンドに夢中でした。

そんな中、元々歌詞フェチとでもいえるほど、メロディーにのった言葉の世界観を妄想しながら音楽を楽しむのが大好きなのですが、あいみょんさんの曲のある“歌詞”にとても共感したのです。その香りを再現してみたい！その世界観を香りで表現してみたい！と思ったら、居ても立ってもいられなくなって、わくわくドキドキした感じを今でも覚えています。

 

きっかけは あいみょん『真夏の夜の匂いがする』

 

 

あいみょん –真夏の夜の匂いがする【OFFICIAL MUSIC VIDEO】より

 

曲の冒頭で、あいみょんさんはこう歌っています。

 

真夏の夜の匂いがする

絵の具のソレと同じ香り

そんなふうに具体的に両者を結び付けて考えてみたことはなかったものの、「分かるー！！」ものすごく共感してしまいました。初めてこの曲を耳にしたのに、頭の中に香りのイメージが面白いように次々と浮かんできました。

 

メロディと詞の世界観を香りに

 

真夏の夜の匂い＝絵の具の匂い

湿った土の

苔むした森の中に迷い込んだような

うっそうと茂る夏草の

ムアッと残る昼間の太陽の（熱）

お祭りの後シン…とした静けさの

怪しげな

かすかに甘く懐かしい

魅惑の

どこか心許ない

危険な香り

クセになる

 

さて、これらのイメージを、どの香りをどれくらい使って、どう組み合わせようか。。。

想像以上にそれはとても難しく、イメージ通りの、納得のいく香りが出来上がるまでは試行錯誤の繰り返しでした。

あいみょんさんのとてもかっこいい歌声と、一度聴いたら耳から離れないクセになるメロディとフレーズから、最初は香調でいうフゼアノート（ラベンダーやパチュリなどのハーブ、オークモスという苔の香り、ベルガモットなどがブレンドされている）でまとめていました。知的で渋い大人の男性…葉巻が似合いそうな、と個人的には思っています…そんな香りです。

でも、それだけじゃない。真夏の夜の空気感だったり、魅惑的な夏恋、迷い込んでしまった異世界、深く神秘的な闇夜と森、あまくて懐かしいお菓子のような匂い…それらをあれこれ、足したり引いたりして、やっとのことで生まれた『迷子の子猫ちゃん』。

ニコットのearphone🎧aromaシリーズ誕生のきっかけとなった、記念すべき、たいせつな香りとなりました。

 

 

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こちらの香りは“真夏の夜”をイメージしてつくりましたが、あるお客様は“ハロウィンの香り”として愛用してくださっています。怪しげで、でも楽しくて、ちょっと怖いけど覗いてみたい、あまい香りもしそうです。リピート購入されるお客様も多く、まさに“クセになる”香りのようで嬉しいです。

あいみょんさんはこの曲をドラマの主題歌として書下ろしたのですが、その発表時のコメントです。

あいみょんさんの術中に私、しっかり、ズブズブにハマっております。。。

 

…『真夏の夜の匂いがする』もそういうクセのある存在で、聴く誰かの身体に、耳に、目に残って、抜け出せないものになればと。

楽曲の中を彷徨わせたいです、ズブズブに。是非、楽しみにしていて下さい。

TBSドラマ「Heaven？～ご苦楽レストラン～」あいみょん書下ろし主題歌解禁！より

 

earphone🎧aromaとは

 

曲のメロディと詞の世界観をイメージした香りということで、商品名をearphone🎧aroma（イヤホンアロマ）に決めました。

曲（やMVなどの映像）を聴きながら、堪能していただくための香り＝『聴くアロマ』です。

そして、香りのレシピ・解説ともいえる、その世界観をことばと色彩で表現した“かおりのライナーノーツ”も是非一緒にお楽しみください。

大好きな曲、感動した音楽に出会う度にオリジナルブレンドオイルがまたひとつ増えていきます。これからもニコットのearphone🎧aromaシリーズをどうぞよろしくお願いいたします。