クスノキに大木が多いのはなぜ?
トトロが住んでいる🌳
サツキとメイが走り回る里山が日本の夏の原風景だなあと、なんだかんだ今年も見入ってしまう「となりのトトロ」。トトロが住んでいるあの大きな木がクスノキです。
ニコットでもくすのきエコブロックやモコ木工さんとコラボ企画のアオバトオイルなど、関わり深い推しの木・クスノキのお話です。
鹿児島県、日本一の巨樹 蒲生の大楠
天然の防虫“材”
クスノキは(英名でcamphor tree)枝葉木部から独特の強い香りがするのが特徴です。この芳香成分がカンファ―=樟脳で、虫や動物が嫌う忌避作用があります。樟脳と聞くと、洋服タンスに入れる防虫剤を想像される方もいらっしゃるかと思います。でもそれらのほとんどは樟脳の成分を真似て石油から生成されたナフタリンという化学薬品なのです。「あー!あの匂いね」と思われている方は今度是非、天然のクスノキの香りを嗅いでいただきたいです。葉っぱを1枚揉んで嗅ぐだけで、スーッとしてシャープなハッカのような香りがします。天然の香りの良い点は、匂いがキツ過ぎたり染みつきが残らず、何より安心なところですよね。
木の香り そのパワー
樟脳には他にも様々な作用があります。
〇消臭・抗菌作用…うがい薬、のど飴、感染症予防の医薬品、歯磨き粉やデオドラント
〇消炎・鎮痛作用…湿布・軟膏など外用薬
〇血行促進・局所刺激作用…強心剤
〇防腐作用…船や仏像製作
私たちの祖先は古くから、クスノキのこの特徴を見つけ利用し生活に役立ててきたのです。
クスノキの名前の由来が「臭しの木(くすしのき)」「薬の木」からくるのも納得です。
クスノキが大きく成長する理由
徳島県東みよし町 加茂の大クス
環境庁が平成元年に行った日本の巨樹ランキングによると(この場合の巨樹とはその高さではなく幹周のこと)上位10位まででも、うち9本がクスノキです。それはどうしてでしょうか。
①長寿であること。樹齢は1,000年から推定3,000年(縄文時代から生きている木も!)など驚きの数字が並んでいる。
②木から発する樟脳の香りにより虫がつかないため、虫害による成長阻害がないのでスクスク育つ。
③防虫効果が高く他を寄せつけないところから魔除けとして珍重され、四周に枝を張り長寿になるので縁起が良いと神社の境内などで御神木として大切に保護されてきた。そのほとんどが天然記念物に指定されている。
このように大きく育ち、丈夫でとても長生きなクスノキは子どもの守り神として祀られることもあります。子どもの守り神…もしかしたらトトロなのかもしれませんね。
まとめ
クスノキは私たち日本人の生活に古来から馴染みがある木であるとお分かりいただけたかと思います。そこには大きく、樟脳という香りのパワーも関係しているということも。
ちょっとこぼれ話になりますが、現代でも、学校や病院などにクスノキがよくあることをご存じでしょうか。四方に枝を広げるクスノキはたくさんの固い葉っぱをつけます。その葉には一枚一枚に厚みがあり、密度が非常に高いので、それらが風に揺れこすれ合う音が街の雑音・喧騒を打ち消す作用があるとして、学校や病院など特に静かにしたい環境にクスノキは最適なのです。大きく育って、シンボルツリーになっているクスノキも多いですよ。木登りをしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ニコットの商品でも防虫・消臭をしながらインテリアとしても楽しめるくすのきエコブロックやモコ木工さんのくすのきアオバトとコラボしたオリジナルブレンドオイルなど、ご縁のある“守り神”クスノキです。
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